下記は「よく聞く体型のくせ」をマネキンを例に(前後、左右の事もあってレディを)して表現してみました
・・・完全無欠な体型の持ち主?にはあまり関係がないと思いますが(笑)、ご自分の体を知る上で、
参考にして頂ければと思います。
またその対処方として、体を直す訳には行きませんから(笑)、パターン補正(当店のサンプル数値)を
記しましたので、お直しなどのご参考に・・・。

テーラードカラーは前中心線からバストライン、肩線の案内線、肩下がり寸法から
衿ぐり線が直線で結ばれ、案内線が延長されると衿ぐりのカーブが・・・
美しさはここから生まれます!


前身頃では芯据え、これがしっかりしていることが縫製上の生命線!
毛芯でも本バス(馬の尻尾)が最高と呼ばれるもの。その他、補強やシルエットを
保つ為にも見返し、裾、衿、ポケット、袖口などにも芯は使われます

 袖山の高さは袖付け線の位置で変り、袖付け線が肩より
下がれば下がるほど、袖山は低くなります。運動量を考えると
前に腕を動かす事が多いので、前袖山のカーブがきついほど
着心地もUPします。いせ込みにも影響する部分で、鎖
骨の出てる方はよりきつくします。
  
猫背の方からご説明しましょうか・・・左は猫背、それも屈伸体型の例で、背中が丸く前かがみの体型は後ろ丈が
不足して後ろ身頃の裾が上がってしまい、後ろ袖ぐりが波立ってしまいます。バストが小さい場合は
前身に余りじわが出ることも・・・後ろ身頃を全体的に長く、広く、前身頃を狭くする補正を行います。
右は猫背、前肩体型の例で、肩が前寄り、後ろ首周辺の肉付きが良く、後ろ身頃があがって、
前身頃の首の付け根あたりから”たすきじわ”が出てしまう・・・後ろ衿ぐり寸法を大きくして、
前衿ぐり寸法を中心に寄せると綺麗に・・・私も”お辞儀”をし過ぎてちょっとこれです(笑)

日本人に多い、「なで肩」と「いかり肩」では・・・・左は肩の傾斜が強く、前後肩先で斜めに余りじわが出る「なで肩」・・・
余っている部分はカットするのですが、アームホールの寸法が不足しますので脇線で肩先のカットをした分と
同寸法を下げて補正をします。また、ケースバイケースですがもうひとつの方法として、肩先でカットしすぎると
返って体型が目立ってしまいますので、肩パットを用いるのも・・・・でも”極度のなで肩”と”極度の鳩胸”の方は
かなり難しいので仮縫いしかありませんね。右は肩先で寸法が不足して、前後共、肩先から中心に向かって
つれじわが出る「いかり肩」・・・肩先で不足寸法を加えるのですが、アームホール寸法が大きくなりますので、
その分の同寸法を上げて補正をします。女性の方に多い体型です。


上記はなで肩やいかり肩から影響
されるんですが、前端が裾に行くほど
重なったり(これを”おがむ”と言い)、
または開いたり(これを”逃げる”と言います)
・・・おがむ時は前丈が長すぎる場合、
逃げる時は前丈が不足した時に起こります。
いずれもバストラインが水平になるよう
補正します。

左はこの頃、若い方に多い肩甲骨の張りが強く、肩甲骨の周りにつれじわが出てしまう例・・・背幅、後ろ全体にゆとりを
入れることで補正します。右は逆で背中が平らで反身なので、後ろ全体が余り、後ろ身頃に余りじわが出て時には前丈が
不足してしまう・・・しわが消えるまで真横につまむと余り分がわかり、つまんだ分は丈でカットして補正します。
前丈が足らなければ、追加します。
   
左の胸の大きな方は、ウエストラインからバストポイントに向かって
斜めじわが入りますが、しわが無くなるまで脇で調節しながら、
前丈を追加して揃える補正をします。本来はダーツを
とれば問題はなくなりますが・・・これも比較的難しいんですね。
右はその逆・・・脇寄りに余りじわが出る場合は、しわが
消えるまでカット、前丈もカットして補正します。

  

これらは袖山の高さが足りなかったり、袖山の位置が自分に合っていない場合の例なんですが・・・左は袖山の高さが不足した時で、
しわが無くなるまで袖山を追加します。中央は後ろ寄りの肩がつかえて、後ろ袖側にたるみじわが出る時で、
しわがなくなるまで袖山を後ろに動かす補正を。右はその逆で、袖山を前にずらす事によりしわがなくなる補正を・・・
いずれにせよ、肩幅が大きく取られている場合はごまかされてしまいますので、どれにも当てはまりません。
 

ちょっとお足の太いイラストで申し訳ありませんが(笑)、お腹にふくらみがある場合は・・・前の裾が上がってしまいますから
丈の不足分を切り開きますが、長くしてしまうとその反動で、ウエストのダーツが多くなります。中央はその逆の時で、後ろ
の裾が上がってしまう分、丈の不足分を切り開き、同じくダーツで補正をします。太ももに張りのある場合=横幅の寸法が
不足してヒップラインの下につれじわが出る場合はヒップラインから裾まで寸法を追加、ウエストラインは
あくまでもそのままで補正が可能です。

上記はセンターラインが外よりに曲がる=
当店でも結構多い「O脚」の補正です。O脚
の度合いによって、ヒップラインで切り開き、
折山線を1.5〜2cmぐらい内側に傾けます。

こちらはセンターラインが内側へ=「X脚」の
補正は左のO脚と全く逆の補正をします。
デニムなんかですとすごくカッコよく
見えるのですが、スーツではそうは行き
ませんね(笑)


これらは身体に厚みがある場合で、前後共、股下あたりに出来るつれじわ・・・
前後共、股下の渡り寸法を長くする補正をすることで解消されます。
よく女性の方からお話を聞かされるのですが、
これもストレッチ素材には当てはまりませんので・・・あくまでも天然素材です。


パンツは後ろ姿が気になりますよね。シルエットを美しく見せるには
それなりの補正が必要です。上記は後ろヒップの張りに
引かれて後ろヒップの下あたりにつれじわが出る
場合ですが・・・後ろ股上の傾斜を強く取って、後ろ股上の寸法を
長くする補正を行います。ヒップ寸法も追加しなければ
なりませんが、取りすぎると・・・パンツではなくなりますね(笑)
ちなみに、レディ−スの素材に多いストレッチ
生地のパンツはこれに当てはまりませんので、
勘違いをしないように!

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